平成25年7月28日の中国地方は大気の状態が非常に不安定であったことに加え、対馬海峡から流れ込む湿った空気や前線の影響で雨雲の発生しやすい状態となっていました。
このため山口県萩市東部を未だ経験したことがない記録的な豪雨が襲い、各地に洪水や土砂による甚大な被害をもたらしました。また気象庁は、8月末に運用を予定している特別警報レベル、すなわち数十年に一度の重大な災害の危険があることを知らせる特別警報に匹敵するものと発表しました。
同年8月9日に山口県からプレ協に応急仮設住宅設置のための協議依頼があり、ただちに山口県庁にて仕様・工期等の打合せ、また建設予定地の現場調査等を迅速に行い8月24日に3団地40戸の建設に着手しました。同年9月18日にすべて完成し同年9月22日に入居が開始しました。
今回、多くのご高齢者の入居に配慮し各棟を外廊下方式にしてスロープを設置しました。建物内部については冬場の寒さ対策として居室の窓面の内壁を二重にし、天井の断熱材の増量やお風呂の追い焚き機能等を追加設置しました。建物外部については、居室に掃出し窓を設置しバルコニーを設けることで洗濯物を干す際に外に出なくても済むように配慮しました。また通路部分をAS舗装にすることで入居者の歩行上の安全性を確保しております。
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