当協会の行動憲章は、設立時の精神を継承しつつ、新たな時代の要請に応え、更なる飛躍を図るため、2003年（創立40周年）に制定され、2013年（創立50周年）の一部改正を経て、令和5年（2023年）1月31日で創立60周年を迎えるに当たり、プレハブ建築業界のなお一層の飛躍を図るため、行動憲章を次のとおり改正しました。

一般社団法人プレハブ建築協会 行動憲章

一般社団法人プレハブ建築協会は、建築生産方式の近代化・合理化という1963年設立時の趣意書の精神を継承しつつ、新たな時代の要請に応え、業界の先導役として、さらなる飛躍を図るため、ここに行動憲章を定める。

1. プレハブ建築協会は、

高品質な空間、環境を創造する、技術力に優れた企業が集まり、本格的な少子高齢社会においても、より豊かで活力に満ちた持続可能な社会を創るために活動することを基本行動理念とする。また、活動にあたっては、法令を遵守し、社会的責任を全うするものとする。

協会は、この理念に基づき、自立した活動を行うとともに、理念を同じくする他の団体との連携を積極的に行う。

2. 協会は、活動の指針を次のようにとらえ、その実現に向けて積極的に活動する。

安全安心への配慮

本格的な少子高齢社会の到来を踏まえ、生活の原点である安全安心の確保のために、建築・住宅における安全性、耐久性、省エネ性、快適性等の品質・性能の向上を図り、災害等に備えてレジリエンス性に優れ安全性が確保された生活基盤づくりを目指すとともに、災害発生時には被災者の迅速な生活再建と被災地の復旧・復興に努める。

良質な建築・住宅によるストック型社会の構築

プレハブ建築技術の進展を通じて、耐震性能や省エネ性能等に優れた良質な建築・住宅の提供と豊かな街並みの形成を図るとともに、リフォーム等による既存の建築・住宅の質の向上を進めることにより、長期に亘って活用される良質な建築・住宅ストックの形成に寄与し、豊かな社会の実現を目指す。

新たなニーズに対応した市場の創造

豊かなコミュニティの形成や住まい手の価値観の変化による新たなニーズに対応したサービスの提供など、時代の要請に応える市場の創造を図る。

地球環境への配慮

美しい地球環境を未来に繋ぐために、カーボンニュートラル、循環型社会、自然との共生を目指す取組みを積極的に推進し、持続可能な社会の実現を目指す。

国際貢献

工業化住宅の優れた生産技術等を活かし、諸外国における事業活動の展開において、住宅事情の改善や課題解決に貢献する取組みを行うとともに、技術交流の促進や災害時の復旧協力などを通じて、国際的な協調社会の実現を目指す。

人材の育成

持続的な業界の発展に向け、プレハブ建築技術・技能の継承と向上を図るとともに、時代と共に変化していく新たなニーズに対応できる人材を育成するため、教育、指導及び啓発活動を推進する。

DX（デジタル・トランスフォーメーション）への取組み

AI・IoT等の新たなデジタル技術を活用した業務プロセスの変革により、顧客サービスの向上や、働き方改革、生産性の向上を図り、住生活産業の持続的発展を目指す。

3. 会員は、協会の活動指針に基づき、次のように行動する。

自由で、公正で、透明な企業活動を行い、常に変化する市場環境に応えるため、各々の専門性・先駆性・独自性を発揮し、自らの持続的な発展に努める。
各々の企業活動にあたっては、常に社会の支持なくしては存在し得ないことを念頭において、企業の社会的責任の自覚のもと、法令を遵守し、自らの品格の維持向上に努める。

2023年　1月31日